【矢板明夫の中国点描】習近平政権がもっとも恐れる人物 現在アメリカ亡命中 告発次第で共産党は大混乱も

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 習近平政権がもっとも恐れる人物とは現在アメリカ亡命中の郭文貴氏! 告発次第で共産党は大混乱も。

同じ太子党グループに属し、盟友といわれる習近平と王岐山の親密さは虚構であるとの指摘は


【石平のChina Watch】2016.3.24 09:00
習近平氏よりも格上の実力者が浮上してきた 頓挫した「独裁者」への道


習近平が次に粛清する「超大物」の名前〜5年に1度の党大会に向けた権力闘争が始まった!
ターゲットは中国最大の親日派!? 週刊現代,近藤大介 2016.06.23





【矢板明夫の中国点描】
習近平政権がもっとも恐れる人物 現在アメリカ亡命中 告発次第で共産党は大混乱も
2017.5.18 01:00



4月7日、米フロリダ州で庭園を散策しながらトランプ米大統領と話す習近平・中国国家主席(AP)
 中国共産党の次期最高指導部メンバーが決まる党大会を約半年後に控え、各派閥による権力闘争が白熱化している。そうした中、習指導部にとって恐ろしい人物が現れた。米国亡命中の元実業家、郭文貴氏である。習近平氏が主導する反腐敗キャンペーンでほとんどの財産を失い、中国国内に残った家族も拘束された郭氏は、4月頃から海外の中国語メディアなどの取材に応じ、共産党指導者らのスキャンダルを次々と告発し始めたのである。

 英国人設立の民間経済研究所、胡潤研究院が発表した2014年の長者番付で、個人資産155億元(約2500億円)を所有し中国74位の富豪だった郭氏は、数多くの共産党高官と親密な関係にあり、最高指導部の内部事情やその関係者が不正蓄財する手口などを熟知しているという。「(党中央規律検査委員会書記)王岐山のおいが海南航空から巨額の資金を借りて、海外で不動産と証券を買いあさっている」。こうした情報が郭氏の口から次々と発信されている。

 一連の証言の中で特に衝撃的だったのは、習氏が数年前から腹心を使って、反腐敗キャンペーンを主導する王氏の経済問題をひそかに調査していることだ。郭氏はその担当者から直接相談を受け、海外にある王氏の親族の資産を調べたことがあるという。この証言が事実なら、同じ太子党グループに属し、盟友といわれる習氏と王氏の親密さは虚構であることを意味する。

 1967年、山東省の農村部で生まれた郭氏は中学卒業後、製薬会社などの職業を転々とし、2008年の北京五輪に伴う関連施設の開発などで巨万の富を築いたとされる。

 15年、郭氏のビジネスパートナーで親友だった馬建・国家安全省次官が失脚し、捜査の手がまもなく自身に及ぶことを察知した郭氏は米国に逃亡したが、国内に残った財産のほとんどを当局者に奪われたという。「資産を凍結して不正を調べるなら分かるが、私の不動産も証券も次々と事件を担当する高官の親族の名義に変えられた。やり方は強盗そのものだ」。郭氏はこう指摘する。

 海外の中国語メディア明鏡や米メディア、VOAなどに出演し、共産党内の不正を暴くことになった理由について、郭氏は「何もしなければ抹殺されるかもしれない」と述べた上で「自分の命、財産を守り、復讐(ふくしゅう)するためだ」と語った。

 郭氏の一連の証言に対し中国当局は激しい反応を見せた。国内のインターネットで郭証言を伝えた映像、録音、文字をすべて削除したほか、郭氏がVOAへの出演が決まった直後の4月中旬、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて郭氏の国際逮捕手配書(赤手配書)を発行した。同時に、「郭は詐欺師でレイプ犯だ」などと元部下に証言させる映像をインターネットに流すなど、郭氏の人格否定に躍起になっている。

 北京の人権活動家は「郭証言の信憑(しんぴょう)性についてコメントする立場にないが、習指導部をここまで本気にさせたことを考えれば、かなりの部分は真実だろう」と話す。郭氏は今、家族の安全を考慮して言えないことは多くあるとしている。党大会までの第2、第3弾の告発で、習氏や家族に関するものがあれば、共産党が大混乱に陥る可能性もある。(外信部次長)













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【河添恵子】プーチンとトランプに土下座外交する習近平!北朝鮮危機でヤバい立場に

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 習近平は米露国に土下座するしかない!

 習近平は北朝鮮危機でヤバい立場に陥っている。

というのが川添恵子氏の主張の様である。これが何処まで当たっているかどうかだが、それにしても川添恵子氏は中国のディープな所まで情報を持っている様だ。

 若しかすると、有史以来中国の属国であった朝鮮半島に於ける北朝鮮危機への習近平の対応で中国共産党が割れる可能性があるのではないか? 少なくとも中国共産党内部に今よりも大きな亀裂ができそうである。
 大国になった大中華中国が属国である小中華の半分によって国の存亡が危うくなるとは、何とも皮肉ではないか。




【河添恵子】
プーチンとトランプに土下座外交する習近平!北朝鮮危機でヤバい立場に


●【河添恵子】プーチンに土下座外交する習近平!北朝鮮危機でヤバい立場に…テレビが報じない中国崩壊のアキレス腱
17:05 あ、JAPAN チャンネル

Published on May 16, 2017


●【河添恵子】習近平は米国に土下座しかない!暴走するジョンウンと北朝鮮、アメリカとマティスの思惑とは

Published on Apr 6, 2017











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書評 矢板明夫『習近平 共産中国最弱の帝王』(文藝春秋) 宮崎正弘
2012.03.13 Tuesday name : kajikablog


書評 矢板明夫著『習近平――共産中国最弱の帝王』(文藝春秋社)
第68号 2012.05.17発行 by 矢吹 晋









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習近平政権の命運を予測、東シナ海で日中が衝突か 『中国大動乱の結末』邱海涛著 【編集者のおすすめ】

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 『中国大動乱の結末』邱海涛著 習近平政権の命運を予測、東シナ海で日中が衝突か




【推薦本】【編集者のおすすめ】
『中国大動乱の結末』邱海涛著 習近平政権の命運を予測、東シナ海で日中が衝突か
2016.11.19 09:17

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『中国大動乱の結末』邱海涛著


 トランプ米大統領の誕生で、今後の米中関係の変化が日本やアジアにとって最大の関心事になることは言うまでもありません。

 米中を対等関係にしたい習近平主席の「新型大国関係」という主張はオバマ大統領から無視され続けてきましたが、新大統領でどうなるのか。南シナ海での米中角逐に変化はあるのか。その鍵となるのが、習主席の国内の権力基盤の確立にあるといわれています。本書は、日本では報じられないナマの現地情報を伝えながら、来年秋に党大会を迎える習政権の命運を予測したものです。

 先の六中全会で「中国共産党の核心」に位置づけられた習主席ですが、格差解消と経済浮揚のために打ち出された農民の都市移動政策は全くうまくいっておらず、肝煎りの新シルクロード構想やAIIB、インフラ輸出などの経済外交も頓挫続き。ついには習主席への辞任要求文書まで飛び交い、クーデターの前兆とも思われる事件が相次いでいます。敵対勢力との権力闘争も熾烈(しれつ)を極め、役人の変死が多発、中国は大乱へと向かいつつあると著者は警告。党に近い有力学者からは「大統領制」への移行要求まで噴出、次期党大会で導入される可能性についても触れています。



 一方、南シナ海問題では仲裁裁判所の裁定後、ASEAN切り崩しが成功しており、むしろ東シナ海での日中軍事衝突を予測する声が中国国内で高まっていると述べています。これからの中国を見据えるために格好の一冊です。(徳間書店・1400円+税)

 徳間書店学芸編集部・明石直彦






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「尖閣は中国領土だ」など派手なパフォーマンスの慈善家は虚像だった 中国の実業家に疑惑噴出 背景に党中央の権力闘争か

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  失脚、陳光標氏(江蘇省出身)環境保全ビジネスで成功したとされる実業家。米紙ニューヨーク・タイムズに「尖閣諸島は中国領土だ」と主張したり、安倍晋三首相に靖国神社への参拝を断念するよう求めたりする意見広告を相次いで出し、中国政府とのつながりも指摘されていたが、陳光標氏は今回失脚した様である。

 共産党一党独裁国家中国の共産党内の政争により、反日活動を取る中国人実業家が一人舞台上から消えていったのだが、これは日本にとっては良いことだろう。



【尖閣諸島は日本固有の領土】【尖閣諸島を侵略する中国】
「尖閣は中国領土だ」など派手なパフォーマンスの慈善家は虚像だった
中国の実業家に疑惑噴出 背景に党中央の権力闘争か
2016.9.22 21:07更新


 【北京=西見由章】中国の実業家、陳光標氏(48)をめぐる疑惑を中国メディアが一斉に報じ、波紋を広げている。派手なパフォーマンスで知られる慈善家のイメージが虚像だったことを暴露する内容だ陳氏と関係のある中国共産主義青年団(共青団)派の有力者、李源潮国家副主席が来秋の党大会で最高指導部入りするのを牽制(けんせい)する動きとの観測もある

 中国のニュースサイト「財新ネット」は20日、今年7月に収賄罪などで無期懲役の実刑判決を受けた令計画・前人民政治協商会議副主席の汚職事件にからみ、陳氏が2015年ごろから当局の調査を受けていたと報道した。

 記事は、陳氏の経営する南京市の会社が慈善活動組織や政府機関などの公印を170個以上偽造し、寄付金の受領証を捏造(ねつぞう)するなどしていたとも指摘。陳氏が内陸部などに建設したと主張している小学校が一つも実在しないとし、12年までに20億元(約310億円)以上と主張する寄付の総額も、大部分が水増しされていた疑惑を伝えた。

 これに対し陳氏は21日、記事が名誉毀損(きそん)にあたるとして財新ネットの運営会社を相手取り、100万元の損害賠償と謝罪を求める訴訟を起こした。


 陳氏は江蘇省出身で、環境保全ビジネスで成功したとされる。13年には16トン分の百元札を積み上げた壁とともに記者会見して話題を集めた米紙ニューヨーク・タイムズに「尖閣諸島は中国領土だ」と主張したり、安倍晋三首相に靖国神社への参拝を断念するよう求めたりする意見広告を相次いで出し、中国政府とのつながりも指摘されていた

 財新ネットなどの報道後、中国のネット上には陳氏の自宅で撮影したとされる陳氏夫妻と令計画氏、李源潮氏が1枚の写真におさまった画像が拡散した。南京市や江蘇省のトップを歴任し、陳氏との関連が指摘される李氏のダメージになるとの見方もある。一部の香港メディアは、財新ネットの編集幹部と反腐敗キャンペーンを指揮する王岐山党中央規律検査委員会書記が太いパイプを持つことも指摘し、政治的背景をにおわせている。






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習近平が次に粛清する「超大物」の名前〜5年に1度の党大会に向けた権力闘争が始まった! ターゲットは中国最大の親日派!? 【週刊現代,近藤大介】

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 ターゲットは中国最大の親日派!? 習近平が次に粛清する「超大物」の名前〜5年に1度の党大会に向けた権力闘争が始まった!

 習近平の力を削ぐには、習近平の盟友である王岐山を叩くことが最初の一歩かも知れない。

「ならず者国家」中国が崩壊するのは、共産党一党独裁国家内の権力闘争が切欠で内部崩壊することがその始まりなのではないか?





習近平が次に粛清する「超大物」の名前〜5年に1度の党大会に向けた権力闘争が始まった!
ターゲットは中国最大の親日派!? 週刊現代,近藤大介
2016.06.23



トランプvsクリントンのデッドヒートが続くアメリカだけでなく、中国でも権力闘争が激化している。勝てば官軍、負ければ匪賊。習近平主席が「標的」にしているのは、中国最大の親日派なのか——。

今年の誕生日プレゼントは

北京の最高幹部たちの職住地である「中南海」の人々が緊張に包まれる日が、今年もまたやって来る。6月15日——中国人なら誰もが知っている、習近平主席の63回目の誕生日である。

古今東西、独裁者の誕生日には、部下たちが忠誠を示す「プレゼント攻勢」に出るものだ。

習近平が最高権力の座に就いて、初めて迎えた'13年のこの日、幹部たちは、新主席の一番の趣味であるサッカーで歓心を引こうと、「格下」のタイ代表チームを北京に呼んで、中国代表と国際親善試合を組んだ(結果は1-5と大敗し、幹部たちは青ざめた)。

昨年の6月15日には、「最高の株価」で主席の誕生日を祝おうと、上海総合指数の8年ぶりの高値を目指して「工作」した(結果は当日2%暴落し、その後3週間で34%も暴落したことで、やはり幹部たちは蒼くなった)。

今年の誕生日は、サッカーでも株でもなく、習近平主席が最も喜ぶ「個人崇拝」で祝おうと、中国共産党の幹部たちは躍起になっている。

「二つの学習と一つの行動」——4月27日、4日間にわたる安徽省視察を終えた習近平主席は、新たなスローガンをブチ上げた。共産党党規と習近平講話を学習し、共産党員として習主席を崇める「正しい行動」を取るというキャンペーンだ。

5月2日には、人民大会堂(国会議事堂)で、56の全民族から一人ずつ美少女を選んで結成した女性ボーカルグループ「56輪の花」がコンサートを開き、美少女たちが「習近平賛歌」を絶唱した。

「56輪の花」は一説によれば、元国民的歌手の彭麗媛・習近平夫人の指示で、日本のAKB48をまねて結成したという。歌う内容はまるで異なるが、中国は「AKB48を超える世界最大規模の美女軍団」と喧伝する。

1万人を収容する人民大会堂には、中国の有力メディアがあまねく招待され、「習近平賛歌」の「賛美報道」を要請された。今年2月19日に習近平主席が、「メディアは共産党の色に染まれ」と命じて以降、中国メディアは一斉に右へならえである。



また、4月末から7999万人の中国共産党員全員に、計1万5000字もある共産党党規を手書きで書き写すことが義務づけられた。「中国を指導する」共産党員たちは、5月のメーデーの3連休も、6月の端午の節句の3連休も、ひたすら無味乾燥な党規の「筆記」に明け暮れた。

狂信的な毛沢東崇拝運動だった文化大革命の開始50周年にあたる5月16日には、江西省の南昌鉄道の若い修理工夫婦が、結婚式の夜にも、礼服姿で共産党党規を必死に書き写していたという「美談」が、共産党系メディアによって写真付きで流布された。

このように習近平主席を、かつての毛沢東主席のように個人崇拝していこうというキャンペーンは、習近平主席の誕生日に向けて、ますます盛り上がりを見せている。
潜伏する「打虎隊長」

こうしたキャンペーンの背後にあるのは、来年秋に控えた、5年に一度の第19回中国共産党大会である。この党大会で習近平主席は「プーチンのロシア」を手本にした「習近平の中国」の確立を目論んでいるのだ。

これを実現すべく、習近平主席の右腕として暗躍しているのが、「打虎隊長」(虎=汚職幹部を打倒する隊長)の異名を取る王岐山中央紀律検査委員会書記(共産党序列6位)である。二人は青年時代に、陝西省の寒村で寝食をともにして以来、40年以上の仲だ。

王岐山書記は、この3年半というもの、最大最強の長老・江沢民元主席(89歳)の側近たちに、「腐敗分子」のレッテルを貼って、次々に粛清していった。公安(警察)利権を一手に握っていた周永康前常務委員(共産党序列9位)、人民解放軍の「二枚看板」と言われた徐才厚、郭伯雄両元中央軍事委員会副主席らも、容赦なく投獄した。

そのため、政治に敏感な中国人は、王岐山書記の消息がしばらく途絶えるたびに、「大老虎」(大幹部)が捕まる前兆に違いないと、察知するようになった。

そんな王岐山書記は、今年4月20日以降、実に47日間にもわたって身を潜めた。ようやく6月7日になって、北京で開かれた幹部同志との座談会に出席した模様を、中国中央テレビが報じた。

王書記のこれまでの「最長潜伏期間」は24日。それだけに、その2倍もの間、動静が伝わらなかったのは、新たな、そして特大の「大老虎」を狙っていると見るのが自然である。



それは一体、誰なのか?

中央紀律検査委員会のホームページを見ると、6月8日付で、「今週引っ捕らえた77人リスト」が載っている。

だが、トップに出てくる北京市司法局弁護士トレーニングセンターの陳光毅元副主任が着服したのは、たかだか7万3500元(約120万円)にすぎない。前述の郭伯雄上将が、邦貨で4兆1000億円も隠匿していたことを思えば、これでは「虎」ではなくて「蠅」である。

これまでの「老虎」捕獲のパターンを見ると、例外なく、まずはその側近を捕らえている。

最近失脚した注目すべき幹部と言えば、5月30日に中央紀律検査委員会が汚職調査を発表し、6月3日に職を解かれた李雲峰・江蘇省副省長である。李副省長は皮肉なことに、5月27日に開かれた習近平総書記の講話を学習する江蘇省の党常務委員会に出席した後、拘束されたのだ。

これで習近平時代に入ってから、共産党中央委員会で実に21人目の「落馬」となったが、この江蘇省に34年間勤務し続けた地方幹部が注目されたのにはワケがある。同じ江蘇省出身で、共産党序列12位の李源潮国家副主席の側近なのだ。



「太子党」と「団派」の闘い

'12年11月に、習近平が中国共産党トップの総書記に就任した時、共産党には「3つの派閥」が存在した。習仲勲元副首相の息子である習近平を代表とする「太子党」(革命元老の子弟)、「上海閥」と呼ばれた江沢民派、そして胡錦濤前主席や李克強首相率いる、共産党の青年団体である共産主義青年団出身の「団派」だ。

習近平主席と、やはり姚依林元副首相の娘婿で「太子党」の王岐山書記のコンビは、この3年余り、「腐敗撲滅」の御旗を掲げて、江沢民派の幹部を次々と失脚させてきた。これは、江派が国有企業を中心とする各種大型利権を握っていたことと、すでに80代後半の江沢民元主席を始め、衰えが顕著だったためだ。

いまや江沢民派は、相当なダメージを負った。そのため習近平・王岐山執行部は、来年の党大会に向けて、「団派」にも標的を広げた。「団派」の現役トップは、共産党序列2位の李克強首相、そして第2グループに12位の李源潮副主席がいる。

習近平主席が「団派」に対して「宣戦布告」したのは、春節(旧正月)明けの2月22日に開いた党中央政治局(トップ25)会議だった。中国経済が悪化の一途を辿っていることにかこつけて、「経済をうまくやらない幹部は、その地位にかかわらず責任を取ってもらう」と強弁したのだ。

これが、横に座った李克強首相に向けた発言であることは、一目瞭然だった。ここから、個人崇拝化を推進しようとする習近平執行部と、阻止しようとする「団派」との権力闘争が激化していった。



李克強首相の年に一度の晴れ舞台と言えば、国会にあたる全国人民代表大会の開幕日にあたる3月5日に、国務院総理として2時間近く演説する「政府活動報告」だ。

ところが今年は、李克強首相が作成した演説草稿に、習近平主席が何と3回も、ダメ出しした。そのため最終的な「政府活動報告」は、李首相らしい大胆な経済改革色は薄れ、「習近平思想」が随所に盛り込まれた。
江沢民はいまだ死なず

すっかり意欲が失せた李克強首相は、何度も草稿を読み間違え、顔が汗だくになった。あげくに決定的なミスを犯した。

「鄧小平の一連の重要講話の精神を深く貫徹する!」

李首相は力強く述べたが、原稿では、「鄧小平」ではなく「習近平総書記」となっていた。

習近平主席を始めとする「太子党」が、「建国の父」毛沢東元主席を尊敬しているのと同様、李克強首相ら「団派」は、「改革開放の父」鄧小平元軍事委主席を尊敬している。そして毛沢東や、その後継者を気取っている習近平のことは心中、快く思っていない。こうしたホンネが、ポロリと露呈してしまったのだ。

この時、壇上に座っていた習近平主席は、苦虫を噛み潰したような顔に変わった。実際、李克強首相が演説を終えると、習近平主席は、恒例となっている首相との握手もせず、李首相を完全無視して、スタスタと壇上から立ち去ってしまった。

5月9日、習近平主席は反撃に出た。共産党中央機関紙『人民日報』に、異例とも言える李克強首相率いる国務院の経済政策を否定するかのような長文の記事を掲載させたのだ。26日にも同紙に、マルクス主義政治経済学の称賛記事を出させた。

習主席は5月17日には、哲学社会科学活動座談会を開催し、20日には中央全面深化改革指導小グループ会議を招集。それぞれ毛沢東思想と社会主義の価値観を強調し、「団派」の「二人の李」を牽制したのだった。



李源潮副主席は、先代の胡錦濤時代に党中央組織部長(人事部長)を務め、習近平執行部には一貫して距離を置いてきた。大の親日派としても知られ、5月5日には、訪中した高村正彦自民党副総裁ら日中友好議員連盟訪中団と会見している。

だが、北京でにわかに李源潮失脚説が流れ始めたことで、本人はこの噂を払拭しようと、積極的に自己弁護を始めた。

6月1日の「子供の日」に開かれた児童文学作品販売拡大座談会に、なぜか国家副主席が参加し、習近平主席の重要講話の偉大さを強調。8日には、ケニアのアミーナ外相と会見し、やはり習近平主席が進めるアフリカ重視策を宣伝したのだった。

ただ、習近平・王岐山が首を取ろうとしているのは李源潮ではないという見方もある。元数学教師の李源潮はさしたる利権を持っておらず、習・王ラインが狙うのは、いまだ利権を手放さず、密かに習近平体制転覆を狙う江沢民派の子弟グループだというのだ。たしかに子弟グループは、上海と江蘇省を拠点にしており、説得力がある。

ともあれ次の中国政治のヤマ場は、引退した長老たちも加わって共産党の方針を決める8月初旬の「北戴河会議」だ。習近平主席は昨夏、江沢民派による自身への包囲網を察知し、この会議を直前に中止しており、今年も開かない可能性がある。

来秋の党大会まで、習近平派vs.「団派」、江沢民派の、一時も息が抜けない権力闘争は続く。

最強の中国ウォッチャーが描くアジア新皇帝「日本潰し」の内幕

こんどう・だいすけ/本誌編集次長。『現代ビジネス 北京のランダム・ウォーカー』コラムニスト。このほど『パックス・チャイナ 中華帝国の野望』(講談社現代新書)を上梓した


「週刊現代」2016年6月25日号より









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