【西見由章の視線】中国共産党に「蟻の一穴」が一党独裁を脅かしかねないという病的な恐怖

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 中国共産党に「蟻の一穴」が一党独裁を脅かしかねないという病的な恐怖

梁啓超は清朝に命を狙われて亡命し、劉暁波氏は事実上の獄死にいたった。いずれも時代に先んじて改革思想を説いた予言者として、今後、中国において「行動家」が早急に現れてるないと、世界中が迷惑すると思うのだが……。

 中国の人口は多過ぎるので、最低でも三若しくは四分割にして別々の独立国として統治し、それらに競わせることが、国際的な利益に繋がると思うのだが……。
 勿論、上記の分割とは別にチベット・内モンゴル自治区は中国から独立させ、新疆ウイグル自治区(しんきょうウイグルじちく)も東トルキスタン国として独立させるべきである。
 若しかすると、旧満州地区も中国から独立させて満州人の国とすることを満州人が望んでいるかも知れない。




【西見由章の視線】
中国共産党に「蟻の一穴」が一党独裁を脅かしかねないという病的な恐怖
2017.8.7 11:15

中国人民解放軍の創設90年を記念する式典に出席する習近平国家主席(左)と李克強首相=8月1日、北京の人民大会堂(ロイター)


 7月下旬のある晩、中国西南部・重慶の火鍋店で現地の友人と食事をしていたところ突然停電した。電気コンロにかけられた鍋は冷え、客が「弁償だ」と叫んで笑いが起きた。内陸部ではいまだに電力不足が深刻なのか。生煮えの野菜をほおばりながらそう考えたが、若い店員は「なぜうちだけ電気が止まるのかしら。だれも修理に来ないし」と首をひねる。

 人為的に引き起こされた事態だった。「お前の国籍は」「いつ重慶に来た」。店が用意したろうそくの光の下、眼光の鋭い男が警察手帳を見せながらパスポートを要求してきた。当局に自宅を取り壊され、賠償を求めて陳情活動を続けている友人は公安の監視対象だ。「不審人物」との会食に不安を感じたのだろう。誰何(すいか)された直後に電気が戻り、われわれの周囲には誰もいなくなっていた。

 「千丈の堤も螻蟻(ろうぎ)の穴を以て潰(つい)ゆ」(韓非子)。中国の習近平指導部は多大な社会的コストを費やして、党へのあらゆる批判勢力と異論分子を根絶やしにしようとしている。そこには「蟻(あり)の一穴」が一党独裁を脅かしかねないという病的な恐怖がある。

 7月に死去したノーベル平和賞受賞者、劉暁波氏が起草し投獄の原因となった「08憲章」は中国の民主化を求め、「一党独裁特権の取り消し」を主張しているが暴力革命を呼びかけたわけではない。1審判決を前にしたためた文書の中で「私は独裁的で独占的な執政方法に反対しているが、決して現政権の転覆をあおっているわけではない」と書いている。

 非暴力の民主化運動に徹した劉氏を、清末の知識人、梁啓超と並べ称する声もある。梁は帝政打倒や共和制樹立ではなく君主立憲制の導入を唱えた改革派だった。米国に亡命中の中国人作家、余傑氏は「近代以来の中国において、文章によって時代の精神を変えた最大の功労者」として2人を挙げている。

 また梁啓超と劉暁波氏に共通するのは、まぎれもない愛国者であったという点だろう。習指導部は「中華民族の偉大な復興という中国の夢」をキャッチフレーズとしているが、実は「中華民族」という言葉は20世紀初頭に梁啓超らが使い始めた。清朝領内にいる諸民族を近代国民国家の国民として統合するために生み出した政治的な概念だったのだ。

 08憲章も、世界の大国の中で中国だけが権威主義的な政治を採用していることが「人権面での不断の災害と社会的な危機を生み出し、中華民族の発展を束縛している」と訴えた。憂国の情といえる。

 ただ2人は愛国者ではあっても排外的な思考は持っていない。梁啓超は清末の戊戌(ぼじゅつ)政変から辛亥(しんがい)革命後の1912年まで日本に亡命し、「吉田晋」の名でジャーナリストとして活動した。吉田松陰と高杉晋作を敬愛していたためだ。

 司馬遼太郎は幕末の英雄2人を描いた小説「世に棲(す)む日日」で、革命についてこう書いた。初動期は「詩人的な予言者」が現れ、「偏癖(へんぺき)」の言動をとって追いつめられ非業に死ぬ。中期には「卓抜な行動家」が現れ、奇策縦横の行動をとるが、この危険な事業家たちも多くが死ぬ。そして「処理家」たちが処理可能な形で革命の世をつくり栄達する。予言者が松陰、行動家が高杉というわけだ。

 梁啓超は清朝に命を狙われて亡命し、劉暁波氏は事実上の獄死にいたった。いずれも時代に先んじて改革思想を説いた予言者といえるだろう。ただ今後、中国において「行動家」が現れるのかどうかは誰にもわからない。

 「世に棲む日日」で、松陰を刑死に追いやった幕末の大老、井伊直弼は「とほうもない果断家」と評されている。ただ幕府を絶対的な専制権力として復活させようとしたものの、その方法を検察力のみに頼ったことを司馬は「滑稽」と書いた。「蟻の一穴」を恐れる現在の中国指導部とどこか重なってみえる。(にしみ よしあき) 








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【矢板明夫の中国点描】過去には得体の知れない注射で要人が… 劉暁波、薄煕来の2人が獄中で肝臓がんはミステリーだ

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劉暁波、薄煕来の獄中肝臓がんはミステリーだ。 過去には得体の知れない注射で要人が…。

 「ならず者国家」中国の獄中では得体の知れない注射で要人が病死される事があるようだ。
 
 「ならず者国家」中国では、漢族でも共産党一党独裁に睨まれたら人権は無いに等しいということだろう。
 
 しかし、共産党一党独裁国家は、中国で続くのだろうか? 甚だ疑問である。その内に、中国国民が爆発して革命が起こるのではないだろうか? 




【矢板明夫の中国点描】
過去には得体の知れない注射で要人が… 劉暁波、薄煕来の2人が獄中で肝臓がんはミステリーだ
2017.7.16 13:00

劉暁波氏(左)と妻の劉霞さん(共同)


 中国の民主活動家で、遼寧省の刑務所で服役中の劉暁波氏(61)が末期の肝臓がんのために入院したことが6月末にあきらかになった。その直後、北京で投獄されている元共産党幹部、薄煕来氏も同じく肝臓がんになったと報じられた。5年に一度の党大会を秋に控え、中国の左派と右派を代表する二人の重要人物が同時に病魔に侵されたことは、今後の中国政治の行方にも大きな影響を与えそうだ。(※7月5日にアップされた記事を再掲載しています)

 劉氏は共産党一党独裁を否定する「08憲章」を発表して拘束され、2009年に懲役11年の判決を受けた。翌年、「中国における基本的人権のために長年、非暴力的な闘いをしてきた」ことを理由にノーベル平和賞を受賞した。改革派知識人の間では、中国の民主化運動を推進する中心人物になってほしいとの期待が強い。劉氏のことを、南アフリカで人種差別と闘い、民族和解を実現させた元大統領に例え「中国のマンデラ」と呼ぶ人もいる。

 一方、薄氏は、最高指導部入りが目された共産党の有力政治家だった。政策理念は習近平国家主席とかなり近く、中国建国の父、毛沢東の革命路線の信奉者である。12年の党大会の前に権力闘争に敗れた。薄氏は重慶市トップを務めた時代に「唱紅打黒」(共産主義を賛美しマフィアを撲滅する)キャンペーンを展開、治安を改善した実績がある。保守派や貧しい層に未だに根強い人気がある。

 13年秋、済南市の裁判所が収賄罪などで薄氏に対し無期懲役の判決を言い渡した時、ある共産党幹部は「劉氏と薄氏は、習政権にとって二つの時限爆弾だ」と表現した上で「刑務所の中にいる二人が、支持者の間で神格化され、反政府運動のシンボルになりかねない。政権内の反対派にも利用される可能性がある」と指摘した。

 中国共産党は今、秋の党大会に向けて、次期指導部のポストをめぐり各派閥による権力闘争が白熱化している。この時期に、劉氏と薄氏が同時に肝臓がんとなったことについて「政治的陰謀だ」との見方も共産党関係者の間で浮上している。

 投獄中に当局者から、得体の知れない薬を注射された元指導者、王洪文氏のケースがにわかに注目された。共産党副主席などを歴任した王氏は文化大革命中、一時毛沢東の後継者の有力候補となったが、1976年に失脚し、反革命罪を問われ無期懲役の判決を受けた。

 王氏と一緒に収監された軍長老の邱会作中将が晩年、香港で出版した回顧録によれば、王氏が邱氏に対し「彼らは私にある薬を注射した。夜は眠れない、胸が苦しくてつらい」と訴えたことがあった。王氏はその後、肝臓疾患のため50代の若さで死去した。文革後、王氏と一緒に失脚した政治家は数多くいたが、薬を注射されたのは王氏だけのようだ。「知名度が高く若い王氏は政治的再起する可能性があるため狙われた」と分析する声もあった。

 2015年夏から約2年間拘束され今年4月、天津市の裁判所で国家転覆罪で懲役3年、執行猶予4年の判決を言い渡された人権派弁護士、李和平氏の妻、王峭●(=山へんに令)さんは最近、欧米メディアに対し「夫は刑務所で当局者から高血圧になる薬も無理やり飲まされた。この薬を服用したために、視力がぼやけることもあった」と証言している。

 劉氏と薄氏の病は偶然なのか、それとも当局の迫害によるものなのか、真相は明らかではないが、中国の刑務所の中で、凄まじい人権侵害が行われていることは確かだ。(外信部次長)








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【石平のChina Watch】勢い増す共青団 胡春華氏、汪洋氏 習近平氏側近も加わりポスト李克強氏争いは混沌か

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 勢い増す共青団 胡春華氏、汪洋氏 習近平氏側近も加わりポスト李克強氏争いは混沌か
 
石平さんの予想する中国共産党政権内の「ポスト習近平」レース。





【石平のChina Watch】
勢い増す共青団 胡春華氏、汪洋氏 習近平氏側近も加わりポスト李克強氏争いは混沌か
2017.6.15 07:50


 先月4日掲載の本欄で、中国共産党政権内の「ポスト習近平」レースにおいて、共産主義青年団(共青団)派のホープ・胡春華氏が一歩前進したと解説した。

 だが、実は今、同じ共青団派の大幹部の1人が、次期首相の有力候補として浮上してきている。政治局員で副首相の汪洋氏である。

 汪氏は、1981年に安徽省宿県の共青団副書記に就任して以来、同省共青団宣伝部長、同副書記へと昇進を続けた。まさにバリバリの共青団派幹部である。

 そして、2007年、直轄市の重慶市党委書記在任中に、当時の党総書記・国家主席の胡錦濤氏に抜擢(ばってき)され、政治局員に昇進した。それ以来、彼は共青団派において胡錦濤、李克強両氏に次ぐ、序列3位の主要幹部となっている。

 12年秋の第18回党大会で広東省の党委書記であった彼が胡錦濤氏の推薦を受けて政治局常務委員に昇進する見通しだったが、江沢民派勢力によって阻まれた。

 翌13年になって汪氏は中央に抜擢され、政治局常務委員の張高麗氏と並んで副首相におさまった。

 今年62歳の汪氏は、今の政治局員の中では「若手」の部類に入っている。今秋の党大会において、彼がどういう待遇を受けるのかは、以前から中国政界の注目点であったが、最近の彼の活躍ぶりから見れば、さらなる昇進はほぼ確実であろう。

 今年4月6日、7日、米中首脳会談がアメリカで行われた。この首脳会談は、習近平主席とトランプ大統領との初会談であると同時に、習政権と誕生したばかりのトランプ政権との初会合でもあったから、参加メンバーの顔ぶれが注目されていた。

 アメリカ側の参加者にはティラーソン国務長官など主要閣僚のほか、晩餐(ばんさん)会には大統領が最も信頼する娘のイバンカさん夫妻も同席した。

 中国側の参加者は、習主席以外では、彼の側近中の側近で政治局員・党中央弁公室主任の栗戦書氏と並んで、政治局員・副首相の汪洋氏の姿もあった。会談中、彼は終始、習主席の隣に座っていた。

 そして、首脳会談の前には、汪氏は米財務長官、商務長官との個別会談を次から次へとこなした。彼はすでに、今後の中国政府の対米経済交渉の最高責任者となっている感があった。

 米中首脳会談の前後でも、汪氏は3月、フィリピンを訪問し、比大統領と会談したり、5月には訪中したモンゴル首相と会談したりして、首相に近い立場で外交活動を展開している。

 こうした中で、今秋の党大会で汪氏は政治局常務委員に昇進し、来年3月に開かれる全国人民代表大会において、同じ共青団派の李克強氏の後を継いで、首相に就任するであろうとの観測が強まっている。

 その際、今の首相の李氏は政治局常務委員のまま、もう一つの主要ポストである全国人民大会常務委員会主任に就任することとなろう。

 現在の全人代主任の張徳江氏と筆頭副首相の張高麗氏はそろって71歳の高齢で、秋の党大会では確実に引退するから、このシナリオは現実味を帯びてきている。

 そうすると、今秋の党大会で誕生する新しい最高指導部、すなわち政治局常務委員会には、留任の李氏に加えて汪氏が入り、ポスト習近平レースで躍進した胡春華氏がさらに割り込んでくると、政権中枢における共青団派の勢力は一段と拡大することになる。

 もちろん、習主席側近の栗戦書氏など「習近平派」幹部の最高指導部入りも確実であるから、秋の党大会で誕生する政権は、現主席の習近平一派と前主席の胡錦濤氏率いる共青団派との「連合政権」となる見通しである。

                   ◇

【プロフィル】石平

 せき・へい 1962年、中国四川省生まれ。北京大学哲学部卒。88年来日し、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。民間研究機関を経て、評論活動に入る。『謀略家たちの中国』など著書多数。平成19年、日本国籍を取得。















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上海の繁華街で抗議デモ 数百人が不動産政策に反発 中国メディア一切報じず【中国共産党一党独裁崩壊への道】【中国の人権無視】

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 中国メディア一切報じず 上海の繁華街で抗議デモ 数百人が不動産政策に反発!

 中国共産党一党も一般市民を力で押さえ付け過ぎると逆に中国国民の反発が強くなり過ぎて、革命に発展するのではないだろうか?
 
 中国国民のガス抜きの為に日本との小戦争を開始しても、中国国民は中国政府妥当へと民衆の力を爆発させかねない。
 
 中国共産党は、現体制を保持したいのであれば、日本と仲良くして中国経済が発展する方向に集中するしか道は残されていないのではないか?





【中国共産党一党独裁崩壊への道】【中国の人権無視】
上海の繁華街で抗議デモ 数百人が不動産政策に反発 中国メディア一切報じず
2017.6.12 17:35

高いビルが立ち並ぶ上海市内=3月14日(ロイター)



 中国・上海市中心部の繁華街で10日、市の不動産政策に反発した数百人による抗議デモがあり、一部が警官に拘束されるなどした。12日付の香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストなどが伝えた。

 デモの発生場所は観光名所の外灘(バンド)に近い上海市随一の繁華街、南京路。多数の警官がデモ隊を囲み騒然となった。上海の中心部で抗議デモが発生するのは異例。中国メディアは一切報じておらず、当局はインターネット上の書き込みも削除した。

 住民が反発したのは、上海市が5月中旬に突如発表した不動産をめぐる新たな指針。市は商業用地に建設されたビル内のオフィス用の部屋を住宅用に改装することを禁止し、改装済みの部屋からは住宅用のガスや水道施設の撤去などを求めた。商業用地は住宅用地に比べ取得費用が安いため、こうした部屋の価格も低く、一部で人気が高かった。(共同)













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【矢板明夫の中国点描】習近平政権がもっとも恐れる人物 現在アメリカ亡命中 告発次第で共産党は大混乱も

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 習近平政権がもっとも恐れる人物とは現在アメリカ亡命中の郭文貴氏! 告発次第で共産党は大混乱も。

同じ太子党グループに属し、盟友といわれる習近平と王岐山の親密さは虚構であるとの指摘は


【石平のChina Watch】2016.3.24 09:00
習近平氏よりも格上の実力者が浮上してきた 頓挫した「独裁者」への道


習近平が次に粛清する「超大物」の名前〜5年に1度の党大会に向けた権力闘争が始まった!
ターゲットは中国最大の親日派!? 週刊現代,近藤大介 2016.06.23





【矢板明夫の中国点描】
習近平政権がもっとも恐れる人物 現在アメリカ亡命中 告発次第で共産党は大混乱も
2017.5.18 01:00



4月7日、米フロリダ州で庭園を散策しながらトランプ米大統領と話す習近平・中国国家主席(AP)
 中国共産党の次期最高指導部メンバーが決まる党大会を約半年後に控え、各派閥による権力闘争が白熱化している。そうした中、習指導部にとって恐ろしい人物が現れた。米国亡命中の元実業家、郭文貴氏である。習近平氏が主導する反腐敗キャンペーンでほとんどの財産を失い、中国国内に残った家族も拘束された郭氏は、4月頃から海外の中国語メディアなどの取材に応じ、共産党指導者らのスキャンダルを次々と告発し始めたのである。

 英国人設立の民間経済研究所、胡潤研究院が発表した2014年の長者番付で、個人資産155億元(約2500億円)を所有し中国74位の富豪だった郭氏は、数多くの共産党高官と親密な関係にあり、最高指導部の内部事情やその関係者が不正蓄財する手口などを熟知しているという。「(党中央規律検査委員会書記)王岐山のおいが海南航空から巨額の資金を借りて、海外で不動産と証券を買いあさっている」。こうした情報が郭氏の口から次々と発信されている。

 一連の証言の中で特に衝撃的だったのは、習氏が数年前から腹心を使って、反腐敗キャンペーンを主導する王氏の経済問題をひそかに調査していることだ。郭氏はその担当者から直接相談を受け、海外にある王氏の親族の資産を調べたことがあるという。この証言が事実なら、同じ太子党グループに属し、盟友といわれる習氏と王氏の親密さは虚構であることを意味する。

 1967年、山東省の農村部で生まれた郭氏は中学卒業後、製薬会社などの職業を転々とし、2008年の北京五輪に伴う関連施設の開発などで巨万の富を築いたとされる。

 15年、郭氏のビジネスパートナーで親友だった馬建・国家安全省次官が失脚し、捜査の手がまもなく自身に及ぶことを察知した郭氏は米国に逃亡したが、国内に残った財産のほとんどを当局者に奪われたという。「資産を凍結して不正を調べるなら分かるが、私の不動産も証券も次々と事件を担当する高官の親族の名義に変えられた。やり方は強盗そのものだ」。郭氏はこう指摘する。

 海外の中国語メディア明鏡や米メディア、VOAなどに出演し、共産党内の不正を暴くことになった理由について、郭氏は「何もしなければ抹殺されるかもしれない」と述べた上で「自分の命、財産を守り、復讐(ふくしゅう)するためだ」と語った。

 郭氏の一連の証言に対し中国当局は激しい反応を見せた。国内のインターネットで郭証言を伝えた映像、録音、文字をすべて削除したほか、郭氏がVOAへの出演が決まった直後の4月中旬、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて郭氏の国際逮捕手配書(赤手配書)を発行した。同時に、「郭は詐欺師でレイプ犯だ」などと元部下に証言させる映像をインターネットに流すなど、郭氏の人格否定に躍起になっている。

 北京の人権活動家は「郭証言の信憑(しんぴょう)性についてコメントする立場にないが、習指導部をここまで本気にさせたことを考えれば、かなりの部分は真実だろう」と話す。郭氏は今、家族の安全を考慮して言えないことは多くあるとしている。党大会までの第2、第3弾の告発で、習氏や家族に関するものがあれば、共産党が大混乱に陥る可能性もある。(外信部次長)













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